外国からの弾道ミサイルの発射を想定した訓練が岩手県矢巾町で行われ、参加した住民らが緊急時の避難行動を確認しました。

(甲斐谷キャスターリポート)
「きょうの訓練は、駅前の公園でサイレンを聞いたという想定で行われます。そして参加者は緊急一時避難施設に指定されているこちらの建物に避難します」

訓練は国と県、矢巾町が共同で行ったもので住民や町の職員などおよそ40人が参加しました。


25日は住民が公園でラジオ体操をしていると、防災無線から外国からのミサイル発射を知らせる放送が流れたという想定で行われました。

(案内)
「入り口が狭くなっています。慌てずに避難してください」

雨のなかでの避難でしたが、参加者は落ち着いて建物に入ると施設の職員の指示に従って移動し、訓練終了まで姿勢を低くして頭を守っていました。

(参加した人は)
「これまでこういう訓練をしたことがないので知れたことはよかった。いざ、その時にこの通り行動できるかは訓練を重ねていかないといけないと感じた」

(持ち帰って何を伝えたい?)
「きょうの訓練の内容と施設を教えたい。どこが安全な施設か」

訓練を実施した県は、住民や施設職員の避難の動きを円滑なものと評価した上で参加者に次のように求めました。

(岩手県復興防災部 戸田新副部長)
「どういう場合にどういう行動を取るべきかということを日ごろからチェックするのが大事かと思います」

弾道ミサイルが発射された際の取るべき行動や県内の緊急一時避難施設は国民保護ポータルサイトで確認できます。