東京都の小池百合子知事はきょうの都議会で、都が対象とする宅地開発で新たな電柱の設置を原則として禁止する「無電柱化」の条例を制定する方針を明らかにしました。成立すれば、全国で初めての条例となります。

東京都 小池百合子 知事
「宅地開発におきまして、無電柱化を推進する全国初の条例につきまして、基本的な考え方を本日公表いたします」

災害が発生したときに倒れた電柱が道路を塞いだりするため、その対策として、都は地下空間を利用して道路から電柱をなくす「無電柱化」を進めています。

2017年には、都が管理する道路で電柱を新しく設置することを原則禁止する条例を制定していました。

こうした中、小池都知事はきょうの都議会で「『電柱を減らす』『電柱を増やさない』この両面から取り組みを加速する」と述べ、都が対象とする宅地開発で「無電柱化」を推進する条例を制定する方針を示しました。

都によりますと、対象となるのは、環状七号線の内側にある地域を中心とした道路を含む500平米以上の宅地開発だということです。

条例の骨子案では、事業者が開発の許可を申請する際に「無電柱化」を実施する計画書の提出を義務づけ、違反した場合は事業者に対し、指導・勧告、事業者名の公表を実施するなどとしています。

条例が成立すれば、全国で初めてとなります。