噴火警戒レベル「2」の引き上げに伴い、入山規制が続いている岩手山で、2026年7月から東側に限って登山が解禁する見通しとなりました。

これは24日岩手県庁で開かれた岩手山火山防災協議会の幹事会で確認されたものです。
岩手山は西側の大地獄谷周辺で山体の膨張が認められるとして、気象庁が2024年10月に噴火警戒レベルを1から2に引き上げています。
このため現在、7つある登山口すべてで入山が規制されています。

幹事会はこれまで東側の山頂付近で顕著な火山活動が見られないことから、9月実施した現地調査を踏まえて検討を進めてきた結果、入山規制の一部を緩和することを決定しました。
これにより、2026年7月の山開きに合わせて、東側の
・上坊神社登山口
・焼走り登山口
・馬返し登山口
・御神坂登山口
の4つの登山道入り口からの規制を緩和します。
それぞれ西側へ続く登山道に登山者が入らないよう、立ち入り禁止の看板を設置するということです。

次回11月の幹事会で安全対策の内容についてさらに協議が重ねられ、規制緩和の最終的な判断は、火山活動の状況を踏まえて2026年6月までに行われます。