「いい瞬間を彼女と共有するのは、世界で一番幸せなこと」
石井アナ:次は婚約者さんについてお伺いしたいです。記録を樹立した後、彼女の方に一直線に駆け寄っていきましたよね。モーゼみたいに観衆が道を開けて、その瞬間はどんな気持ちだった?
デュプランティス:ある意味、今言ってくれた通りだよ。彼女以外何も見えなかった。他のものは何も見えなくて、ただただまっすぐ彼女のもとに向かったよ。彼女は、僕の人生の中で最も大切な人だし、彼女の功労もすごく大きいんだ、今みたいな状況とかね。本当にありがたい、彼女のおかげで色んなもののいいバランスがとれる。アスリートとして競技にどっぷりつかる時もあるけど、そんなときにこそ彼女のおかげで生活の中のいろんなもののバランスが取れるんだ。いい瞬間を彼女と共有するのは、世界で一番幸せなことだよ。
石井アナ:いいですね、妻にもこんなこと言ってみたい。
デュプランティス:あなたもロマンチックな人だよ(笑)
石井アナ:そして、お父さんとも話した?
デュプランティス:うん、ここに来る前にちょっとだけ話したよ。正直言って、あんまりまじめすぎる話はしてないけど、たぶん二人ともまだこの瞬間に夢中になっていると思うよ。でも僕ら、東京での時間をすごく楽しんでいるんだよ。彼は、もう旅行を昔ほど楽しめる年齢ではないからさ。家のカウチでゆっくりするのが好きなんだ。でもここに来た時、家以外でこんな幸せそうにしているのを見たことがないよ。彼が楽しんでいるのがすごくよかったよね。僕ら二人ともすごく楽しんでいるよ。
石井アナ:福岡に行ったとき、お父さんが「ショッピングに行きたい」と言ったことは、お父さんにとってすごく特別なことなんだよね。
デュプランティス:うん、彼はあまりショッピングしないからね。父は僕のコーチなんだけど、別で本業もやっていて、弁護士なんだ。たいていアメリカにいて、僕は母とスウェーデンにいるんだ。だから、彼はゴルフをやるんだけど、基本それしかしないんだ。でも本当にここでの時間を楽しんでいるよ。ここまですごく楽しかったし、まだ数日あるからたっぷり楽しめる。たいてい試合の後はどこにも行かず直帰するんだけど、何だかここにいたい、って思わされるんだよね。すごく素敵な街だし、うまく言葉にできないけどそう思っているよ。
石井アナ:最後ですが、日本のファンに言葉をお願いします。
デュプランティス:心の底から言いたいのは、昨日(15日)観戦してくれた皆さん、本当にありがとう。世界中の皆、特にスタジアムに来た皆、応援してくれてありがとう。僕のジャンプを見るために来てくれてた皆さんも、僕の中でそれがすべてだったし、試合の中ですごく支えになった。暑かったし、最後の方疲れがたまっていたので、最後の一押しをしてくれて本当に支えになったし、それが世界新記録につながった理由だと思う。ここにいてこの瞬間を皆とシェアできるのがすごくハッピー。たくさんの応援と愛をありがとう、日本を楽しんで、そしてまた戻ってきます、約束します。