石川県能登地方で災害関連死を含め19人が犠牲となった豪雨災害からきょうで1年。被災地では犠牲者を悼み、黙祷が捧げられました。

発生から1年となったきょう、被災地や石川県庁には献花台が設けられ、訪れた人が犠牲者に思いを寄せていました。

石川県の馳浩知事は、4人が犠牲となった輪島市久手川町の塚田川を訪れ、早期の復興を誓いました。

石川県 馳浩 知事
「まだまだ復旧の途中、復興にはほど遠いという現状もある。1日1日めどを立てて取り組んでいきたい」

当時、中学3年だった喜三翼音さんは自宅にいたところ、濁流に飲み込まれ亡くなりました。祖父の誠志さんは、けさ、翼音さんが好きだったというバラの花を手向けました。

翼音さんの祖父 喜三誠志さん(64)
「去年のきょうはまだここで生きていたと思っていますので。翼音は14年と約9か月、ここで一生懸命みんなで生きてきたんだなと思うと涙が出てくるし、もう少し一緒にいたかったなという思いは強いですけど、もうどうしようもないことなので」

能登半島地震の被災地を襲った豪雨では、土砂崩れや川の氾濫で災害関連死を含め19人が犠牲となったほか、1900棟以上の住宅が全半壊や浸水の被害を受けました。