■東京2025世界陸上 女子やり投予選(19日、国立競技場)

女子やり投予選で2連覇を狙う北口榛花(27、JAL)はA組に出場し、2投目で60m38をマーク。3本投げて予選突破ラインの62m50を超えられず、暫定8位。北口が決勝へ行けるかどうかは、この後から行われるB組の結果次第で、全体で12位以内に入れば、決勝進出となる。

予選を終えた北口は、インタビューで「望んでる投てきはできなかったですね(泣)。ちょっと悔しい結果になりました」と涙声で答えた。

1本目を投げ終え、ホッとした表情も見せていた北口だが「今まで保護のためにちょっとテープをしながら試合に臨んでいて、この試合では初めてテープなしで投げて」と万全ではない状況で本番を迎えていたという。

「1本目ちゃんと投げられて、少しは安心できたんですけど、その後やっぱり、その腕でなかなか練習しきれなかった部分もあったのかなとは思いますけど。でも今日こうやって東京世界陸上というゴールがあったからこそ、復帰に向けて、頑張れたと思うので、すごく今日のスタジアムに感謝してます」と予選を振り返り、満員の国立競技場の歓声に感謝の言葉を届けた。

まだ結果待ちである状況に「ぜひ皆さん。本当に少ない可能性なんですけど、本当に祈ってもらえると嬉しいです」と言葉を絞り出した。

北口は6月に右肘の炎症が発覚し、7月の日本選手権を欠場。約2か月ぶりの実戦復帰となった8月21日のダイヤモンドリーグ(DL)ローザンヌ大会では、50m93で10位に終わった。それでも29日のDLファイナルでは60m72の投擲を見せ、復調を感じさせていた。