ノーベル賞のパロディで、ユーモアのある研究や開発に贈られる「イグ・ノーベル賞」が発表され、しま模様に塗った牛には害虫が寄り付きにくくなることを調べた日本の研究者が「生物学賞」を受賞しました。

農研機構 兒嶋朋貴 研究員
「シマウマ模様にした牛には吸血昆虫が止まりにくくなる実験をしました」

ことしの「イグ・ノーベル賞」の授賞式が18日に行われ、「生物学賞」を農研機構の兒嶋朋貴研究員らが受賞しました。

研究内容は、シマウマ模様に塗った黒い牛、「シマウシ」にはアブなどの吸血昆虫が寄り付きにくくなるというもので、シマウマの研究をヒントに実験したところ、塗装していない牛に比べて、「シマウシ」にとまる虫の数が半減したということです。

吸血昆虫は牛にとって大きなストレスとなり、避けようと尻尾を振るなどして体力が消耗し、乳の量などに悪影響が出るということです。

日本人の受賞は19年連続です。

このほか、35年にわたり自分の爪が伸びる速度を粘り強く記録、分析し続けた功績でアメリカ人の学者に「文学賞」が贈られました。