東京女子医科大学をめぐる背任事件で逮捕・起訴された岩本絹子元理事長について、大学側が17日、不正支出で大学に損害を与えたとして、約2億5000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしたと発表しました。

去年8月、東京女子医科大学が設置した第三者委員会は、岩本元理事長が大学の資金を不正に還流した疑いがあるとする調査報告書を公表していました。

提訴に際して、大学側は「(元理事長の)専横体制を招いたガバナンスの機能不全をめぐる責任の所在を明確化するための検証作業を進めてまいります」などとコメントしています。

岩本元理事長は今年1月に警視庁に背任の疑いで逮捕され、その後、東京地検に起訴されています。