静岡県南伊豆町の港で9月17日朝、イセエビの水揚げが始まりました。掛川市では、早生品種の栗が出荷のピークを迎えています。

南伊豆町の下流漁港では、9月17日早朝、イセエビが次々と水揚げされ、漁師や地元の女性たちが丁寧に網から外していきました。下流漁港の初日の水揚げは36.2キロで、2024年の初日と比べ5キロほど減りました。

<地元の女性>
「期待外れ。全然だめ。籠の底が見えるじゃん。底が見えるようじゃだめだよ」

南伊豆町のイセエビの水揚げ量は減り続けていて、2018年度は約3万4000キロありましたが、2024年度は約7000キロに落ち込んでいます。不漁の原因とされてきた「黒潮大蛇行」について、気象庁は8月、「2025年4月に終息した」と発表しましたが、漁獲量の回復は見通せない状況です。

<下流海老網世話人 平山善太郎さん>
Q.黒潮大蛇行の影響はまだある?
「そんな気がします。すぐには回復しないと思います」

南伊豆町のイセエビ漁は、2026年5月まで続きます。

静岡県掛川市では、8月下旬から栗の収穫が始まり、現在出荷の最盛期を迎えています。掛川市の集荷場には市内の約50人の農家から100キロほどの早生品種の栗が運び込まれ、JAの職員が1つ1つ傷がないかを確認しました。

掛川市の栗は実が大きく、糖度が高いことが特徴ですが、2025年は長く続く暑さと雨の少なさから比較的小さな栗が多いということです。

<JA掛川市営農課 吉政諒副主査>
「例年に比べれば小さめではありますけど、その分糖度がのっているかなと思います。栗ご飯や栗蒸し羊羹などにして食べていただければ」

掛川市のJAでは10月上旬までに6トンの収穫を見込んでいて、地元の菓子店や県西部の青果市場などに出荷されます。