警視庁暴力団対策課の警部補の男が、日本最大の風俗スカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏えいした罪で起訴された事件で、警視庁は警部補を懲戒免職処分としました。
警視庁が懲戒免職処分としたのは暴力団対策課の神保大輔警部補(43)で、今年4月から7月にかけ暴力団対策課が捜査している巨大スカウトグループ「ナチュラル」が開発した特殊なアプリを通じ、捜査用のカメラの画像数枚を漏えいしたなどの罪に問われています。
警視庁はきょう、当時の直属の上司だった係長を懲戒処分の戒告としたほか、課長や管理官など10人も監督責任があったとして訓戒や注意などとしました。
警視庁によりますと、神保警部補はおととしから今年3月まで「ナチュラル」が関与する事件の捜査に関わっていました。去年4月まではナチュラルへの接触について上司に報告していましたが、その後は逮捕されるまで報告がなかったということです。
警視庁は「全国警察をあげて匿名流動型犯罪グループの対策に取り組む中、あるまじき行為で厳正に処分した」としています。
再発防止策として、情報収集の組織的な管理や担当する捜査員に適格性があるか事前に確認することを徹底し、システムにアクセスする権限をその都度、幹部が決めるなどとしています。
また、捜査関係者によりますと、今年8月に神保警部補の自宅を捜索した際に現金900万円が押収されていて、警視庁は、捜査情報の見返りとして受け取った可能性もあるとみて調べています。
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