南砺市の小中学校で出された給食を食べた105人が唇の腫れや発疹などの「ヒスタミン食中毒」の症状を訴えていたことが16日わかりました。
富山県によりますと、食中毒の症状を訴えたのは、南砺市の小中学校と義務教育学校の児童生徒や教員ら105人です。
今月11日に給食を食べたあと、唇の腫れや発疹などを訴え、うち12人が医療機関を受診。入院した人はいないということです。
県衛生研究所の検査で、フクラギの梅みそ焼きで使われたフクラギの切り身から高濃度のヒスタミンが検出されたということです。

ヒスタミンはブリなどの赤身魚を常温で放置した際に発生します。
県は患者に共通する食事がこの日の給食しかないことや、症状と潜伏期間がヒスタミン特有のものであることから、フクラギを原因とする集団食中毒と断定しました。
県は給食施設での調理工程に問題はないとしていますが、汚染経路については複数の施設が関わっているため特定できないとしています。
県は給食施設に対し衛生管理を指導するとともに、汚染経路などについて調査しています。