80年前にあった富山大空襲の史実を後世に伝える展示施設を検討するよう、市民グループ「富山大空襲を語り継ぐ会」などが16日、富山県の新田知事に要望しました。

富山大空襲の常設展示について県に要望したのは「富山大空襲を語り継ぐ会」と、県議、市議でつくる「富山大空襲を語り継ぐ議員連盟」のメンバーです。

語り継ぐ会などは、持続可能な形で富山大空襲の史実を語り継ぐために、常設展示について県と市が推進協議会を設置して検討するよう要望しました。
戦後80年のことし、語り継ぐ会などで作る実行委員会が開いた「富山大空襲展」には、6日間でおよそ3100人が訪れるなどの反響がありました。


展示会を視察した富山市の藤井市長は、これまでの会見や市議会で、常設展示が必要という考えを明らかにしています。

議員連盟の中川忠昭会長によりますと、要望を受けた新田知事は、常設展示の検討に向けて前向きな姿勢を示したということです。
富山大空襲を語り継ぐ議員連盟 中川忠昭会長
「富山市で大空襲があったことがわからなくなってきているので、そういうしるしを残していくことがスタートじゃないかと。市と県が一緒になって考えていくということになると思うので、大いに期待したい」
