中国四国防衛局は、アメリカ軍岩国基地での陸上での模擬着艦訓練FCLP実施を12日午後にも岩国市に要請する予定です。

中国四国防衛局によると、12日に幹部が岩国市を訪れ、福田良彦市長に要請するとしています。FCLPは空母艦載機が滑走路を空母の甲板に見立てて離着陸を繰り返す訓練で、激しい騒音を伴います。そのため市は、岩国基地でのFCLPは認められないとの立場を取っています。

FCLPは毎年5月に硫黄島で行われ、岩国基地は毎回硫黄島が使用できない場合の予備施設に指定されてきました。市は岩国基地でのFCLPは認められないとの基本姿勢で、これまでも予備施設として使わないよう防衛省に要請してきました。

岩国基地では1999年と2000年にFCLPが夜間にかけて実施され、市民から騒音への苦情が出ていました。