山岳地帯だけでなく平野部でもクマの出没が相次いでいることから、12日に富山市の細入地区では民家付近のクマのエサとなる樹木の伐採作業が行われました。

伐採されたのはオニグルミやミズキで、ツキノワグマやニホンザルが好んで実を食べる野生の樹木です。富山市の細入地区では例年この時期からエサを求めて降りてくるクマの出没が増えるため、自治会の会員らが予防対策として伐採しました。自治体として行うのは初めてだということです。

今年は、富山県全域でクマが好んで食べるブナが凶作、ミズナラやコナラが不作でいずれも去年より実りが悪い状況であることから今後、山間部や平野部でクマの出没が増えることが予想されています。

細入自治会有害鳥獣対策専門部会赤座久明部会長:「事前に人里に野生動物が出ないように予防策ですよね。そういう被害があったらとりあえず外出は控える。身の回りの誘因物を片付ける。戸締りをしっかりする。個人でできることを精いっぱいやっていただきたいんですね」