台風15号の接近に伴い静岡県内各地で突風などの被害が発生してから9月12日で1週間となります。被害の大きかった牧之原市では、12日も朝から復旧作業が続いています。

<杉本真子アナウンサー>
「牧之原市細江です。台風15号による竜巻の発生からきょうで1週間が経過しましたが、生活再建に向けた工事や、電気線の確認などきょうも復旧作業が続いています」

9月5日、静岡県の牧之原市から吉田町にかけ猛威を振るった竜巻は、風速約75m/sを記録し、牧之原市では1100棟以上の住宅に被害を及ぼしました。吉田町では軽自動車が横転し、乗っていた静岡県藤枝市の50代の男性が亡くなりました。

12日で発災から1週間となりましたが、被害に遭った住民らは朝から復旧作業に追われていました。

12日から牧之原市には10の自治体から30人の職員が応援に入り、り災証明書の手続きや避難所運営の業務に当たります。

<牧之原市 杉本基久雄市長>
「官民が連携して1日でも早く被災者の皆さんの不便な生活を和らげる対応をとっていきたい」

市によりますと、11日時点で、敷地内の配線が被害を受けるなどした約170戸で電気が使えず、避難所では6世帯17人が身を寄せているということです。

※なお、静岡県がまとめた9月11日午後2時時点での台風15号による被災状況によりますと、死者は吉田町で1人、重傷は牧之原市と吉田町で4人ずつの合わせて8人です。軽傷は牧之原市64人、吉田町7人、焼津市2人、伊東市1人、浜松市1人の合わせて75人となっています。

住宅の被害は、全壊2棟、半壊163棟、一部損壊1408棟、これに床上浸水55棟、床下浸水320棟も含めると1948棟に上っています。