天皇皇后両陛下と愛子さまは戦後80年にあたって長崎県で原爆の犠牲者の慰霊などをするため、先ほど、羽田空港を出発されました。

両陛下と愛子さまは、午前10時すぎ、特別機に乗って羽田空港を出発し、長崎県に向かわれました。

陛下は濃い紺色のジャケット、皇后さまは白と黒の格子柄のジャケット、愛子さまはペールブルーのセットアップの装いです。

ご一家はきょう午後、長崎市の平和公園で慰霊碑に花を供えたあと、原爆資料館を視察し被爆者らと懇談されます。

宮内庁によりますと、両陛下おふたりでの長崎訪問は、皇太子・皇太子妃のとき以来29年ぶりで、即位後は初めてとなります。愛子さまにとっては、初めての長崎県訪問です。

あす、ご一家は被爆者が暮らす養護施設で入所者と交流される予定で、愛子さまは、この日に先に帰京されます。

両陛下は、滞在最終日のあさって、佐世保市で開催される「第40回国民文化祭」「第25回全国障害者芸術・文化祭」などの開会式に出席し、出演者らと交流される予定です。

「戦後80年」にあたる今年、両陛下は、4月に小笠原諸島にある硫黄島を、6月には沖縄県(愛子さまも同行)と広島県を訪問し、各地で戦没者を慰霊されています。

今年、両陛下が戦没者を慰霊される地方訪問は、現在、発表されている中では今回の長崎県が最後になります。