
2025年のイベントには大槌高校の1年生4人がボランティアで参加しました。

(藤社寿希さん)
「大槌高校から来ました藤社寿希です。よろしくお願いします」
そのうちの1人、大槌町の藤社寿希さんです。

(藤社寿希さん)
「自分は小さい頃、海になかなか入る機会が無くて。それでここに来て海で泳ぐ楽しさとか触れ合える楽しさを知りました」

藤社さんがボランティアに名乗りをあげたきっかけは、自身も5歳の頃からこのイベントに参加していたことでした。

藤社さんは、3年前にも父親の正寿さんといっしょにイベントに参加していました。

(12歳の時の藤社寿希さん)
(記者 「海が好き?」)「はい。生き物とか自然に触れ合えたりできるから」

藤社さんは津波で大槌町の自宅を失いました。
家族5人は無事でしたが、正寿さんは海への恐怖心から遊び盛りの息子を海に連れていくことができずにいたといいます。

(藤社正寿さん 2022年のインタビュー)
「海が怖い部分はどうしても残っていた。機会をいただいたのでそれがいちばん大きかったと思います。その機会が無ければ海に行くという行動は起こさなかったと思います」
イベントに参加したことで、藤社さんは海が大好きな高校生に成長しました。

(藤社寿希さん)
「いろんな人に助けてもらったりして、今度は自分が助けるというか手伝う番とかそんな感じに思ってボランティアやってみました」