9月5日に静岡県の焼津市と伊東市で発生した突風について、気象庁は10日、現地調査の結果、両地域とも突風の種類は「竜巻の可能性が高い」と判断したと発表しました。

静岡地方気象台は8日から9日にかけて、職員を気象庁機動調査班(JMA-MOT)として現地に派遣し、調査を行いました。

その結果、焼津市で5日午後1時頃、惣右衛門から下小杉にかけて発生した突風の種類について、発生時に活発な積乱雲が通過していたことや、被害が帯状に分布していたこと、風向が不規則だったことなどから「竜巻の可能性が高い」と判断しました。
風速は約65m/sと推定され、日本版改良藤田スケール(JEFスケール)でJEF2に該当するということです。

また、同日午後2時10分頃、伊東市吉田付近で発生した突風も、「特徴的なゴーという音が移動した」「突風はごく短時間(1分程度)だった」などの証言が複数寄せられたことから、「竜巻の可能性が高い」と判断しました。
風速は約50m/sと推定され、JEFスケールでJEF1に該当するということです。

気象庁によると、今回の発表は速報としてまとめたものであり、後日内容の一部訂正や追加をする可能性があるとしています。