サッカーJ3高知ユナイテッドSCは、現在監督代行を務めている神野卓哉(じんの・たくや)ヘッドコーチについて、双方合意の上契約を解除したと発表しました。
神野卓哉ヘッドコーチは、埼玉県出身の55歳。現役時代は、横浜マリノスやヴィッセル神戸でFWとして活躍。現役引退後は横浜FCやガイナーレ鳥取などで強化部を担当しました。
2024年は、J3いわてグルージャ盛岡の監督を務め、GMと強化部長も兼任していましたが、去年8月に監督を、11月にGM兼強化部長を退任。
2025年1月から高知ユナイテッドSCのヘッドコーチに就任しました。
就任後は、小林心選手(現J2ベガルタ仙台)と毎日シュート練習を行うなど熱心に指導。小林選手を一時、得点ランキングトップにまで育て上げました。
そんな中、6月29日(日)、クラブは、秋田豊監督の指導に関して選手・スタッフから「パワーハラスメントの申し立てがあった」として秋田監督の休養を発表。
以後、約2か月にわたり、神野卓哉ヘッドコーチが監督代行としてトップチームの指揮を執ってきましたが、10日、双方合意の上契約を解除したと発表しました。
神野ヘッドコーチは、「代行期間が長引く中、クラブと話し合いを続けたが状況の変化がないことからこれ以上のマネジメントは難しいと考え、改めてクラブと話し合いの場を持ち双方合意の上でこの度の結論に達しました」とクラブを通じてコメント。合わせてサポーターへの感謝もつづっています。
◆以下コメント全文(クラブ公式HPから)
「監督代行としての2ヶ月間、貴重な経験をさせていただきました。この期間が長かったため、チームマネジメント、トレーニング、選手選考などにおいて統一感を出すことが難しい中でチームマネジメントに取り組んできました。クラブとは代行期間が長引く中、話し合いを続けてきましたが状況の変化がないことからこれ以上のマネジメントは難しいと考え、改めてクラブと話し合いの場を持ち双方合意の上でこの度の結論に達しました。クラブの皆様には、私の意見を真摯にお聞き取りいただき、誠に感謝申し上げます。また、サポーターの皆様には心からの応援と激励を賜り、誠にありがとうございました」
クラブは今後、立田将大(たてだ・まさひろ)コーチが暫定的にトップチームの指揮を執るとしています。
また、クラブの山本志穂美社長も、11日、HPにコメントを掲載しました。
◆コメント全文
どんな時も高知ユナイテッドSCを応援してくださっている、ファン・サポーター及び、パートナー企業をはじめとする関係者の皆様、選手やスタッフから監督のハラスメント申告がなされている件につきましては、長くご心配をおかけして大変申し訳ございません。
この間も我々を信じて変わらぬご支援を賜っておりますことに心より感謝申し上げ、クラブといたしましては、県民の皆様の信頼を裏切ることなく、選手ファーストを貫くことを第一に邁進致しております。
時間を要しておりますが、時代に合った決断を望み、一刻も早くこの状況を改善するべく引き続き全力で取り組んでおりますので、ご理解の上、今しばらくお待ち頂けますよう何卒お願い申し上げます。
このたび2025年度、ヘッドコーチとして就任頂きました神野卓哉コーチが話し合いの末、双方合意解除することになりました。今季スタート時から、Jリーグ60番目であり、若い選手たちで成り立つ弊クラブを、高みを目指し指揮指導くださり、得点ランキングトップになる選手をも育て上げて下さいました。
また、秋田監督が休養に入られた後は監督代行を務めていただいておりましたが、この苦しい状況の2か月余りを我々と共にし、マネジメントが難しい中でもチームを力強く導いてくださいました。クラブとして、この難しい状況に懸命に取り組んで参りましたが、シーズン最後まで共に戦える環境を整えられなかったことにつきましては心から申し訳なく思っております。
神野ヘッドコーチには感謝の思いしかございません。誠にありがとうございました。今後もサッカー界でのご活躍を祈念いたしております。短い間でしたが高知に来て下さり本当にありがとうございました。
株式会社高知ユナイテッドSC
代表取締役社長 山本志穂美
  













