気象庁は9月10日午前5時57分、熊本県の天草・芦北地方に「線状降水帯発生情報」を発表しました。線状降水帯によって非常に激しい雨が降り続き、土砂災害や浸水、河川の洪水など災害の発生する危険度が急激に高まっています。

「線状降水帯発生情報」は、線状降水帯とみられる現象が発生したことを知らせる情報で、この情報が発表された地域では、土砂災害や浸水、河川の洪水など災害の発生に結び付くような非常に激しい雨が降り続いています。

地元の市町村がすでに「避難指示」を発令しているか、まもなく発令するような、災害発生の危険度が急激に高まっている状況です。

特に崖や川の近くなど危険な場所にいる方は、地元市町村が避難情報を発表していないか確認してください。

また、市町村が定めた避難場所などへ避難することがかえって危険な場合は、崖や沢から少しでも離れた頑丈な建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、ただちに身の安全を確保してください。

避難する際は、特に土砂災害に対しては、自宅や今いる場所の外に出て、市町村が定めた近くの指定緊急避難場所や、安全な場所にある親戚や知り合いの家、ホテルなどへの「立ち退き避難」が原則です。

なお、洪水や高潮に対しては、ハザードマップなどを参考に、屋内で身の安全を確保できるかを確認した上で、自らの判断で安全な上の方の階に移動するか、安全な上層階に留まる「屋内安全確保」も可能です。

また、すでに周囲の道路が浸水していて歩けないなど、外に出ることが困難な場合は無理をせずに建物内に留まり、建物内の少しでも安全な場所に移動してただちに身の安全を確保してください。