大学の構内で無差別殺傷事件が起きたらどう対応するか。警察や消防など約100人が参加する訓練が名古屋市で行われました。

名古屋市南区にある大同大学のキャンパスで行われたこの訓練。学生を次々とはねた車から降りてきた男の手には刃物が。

男は駆けつけた警察官にその場で取り押さえられました。

無差別殺傷事件の現場では、犯人の検挙だけでなく被害を最小限に抑えるため救急救命活動も重要で、訓練に参加した消防や学生らは、ケガの程度に応じて治療の優先度を判断するトリアージの手順を確認しました。

(南警察署 淺野悟司地域課長)
「まもなく大学入試も始まるので、想定外を作らないようにいろんな訓練をこれからもしていく」

訓練参加者の中には、来年のアジア競技大会でボランティアを務める学生もいて、「もしもの場合には率先して人命救助に貢献したい」などと話していました。