竜巻の突風により1000棟を超える住宅に被害が出た静岡県牧之原市。がれきの片づけなどに追われる住民たちを支えようと、災害ボランティアの支援の輪が広がっています。

9月5日に静岡県牧之原市で発生した竜巻。少なくとも1116棟の住宅に被害を及ぼした突風の強さは瞬間風速約75メートルと推定され、国内最大級だったことが分かりました。※日本版改良藤田スケールでJEF3(上から3番目)に該当

牧之原市では、竜巻発生から2日後の9月7日、災害ボランティアによる活動が始まりました。屋根瓦が飛ぶなどの被害が出た望月喜一郎さんの住宅でも、ボランティアががれきの撤去にあたりました。

<望月喜一郎さん>
Q. ボランティアが入って来てがれきを撤去しているが?
「それは助かりますよ。正直に言って災害ごみ置き場までもっていく時間が省けますので」

<ボランティアに参加した牧之原市民>
「私らのところは同じ牧之原市細江なんですけど、被害がないものですから参加した。力になりたいということしかないですね。少しでも皆さんが助かればそれでいいですからね」

牧之原市の社会福祉協議会は、今後も災害ボランティアを募集する予定で、ホームページで随時、情報を発信しています。

JAの駐車場にはキッチンカーが駆け付けました。静岡県吉田町などで移動販売を行うたこ焼き店と焼津市のケーキ店が、竜巻の被害に遭った住民に商品を無償で提供しました。

<アイスを受け取った人>
「うれしいですよね、暑い中作業して冷たいものを食べさせてもらって」

<ケーキ店の店主>
「ボランティアの人たちと、停電でエアコンも無いような人たちのためにアイスクリームを配りに来ているんですよ、元々ケーキ屋なので。この子たちは被災されている、すぐそこに家があるお子さん」
Q.無償で?
「もちろん、はい」

「本当にお金払わなくていいの?」
「また他の場所に出店している時にお願いします」

<たこ焼きを受け取った人>
「うれしいです、すごい。まずあったかいご飯を食べれてなかったのでうれしいです」

<たこ焼き店の店主>
「牧之原市の方にも出店とかさせてもらっているので、ニュースで見てかなり悲惨な状況じゃないですか。そういったところで少しでも自分ができることがあったらってところですよね」

【牧之原市の災害支援情報】
牧之原市は台風15号の災害に関する各種支援を行っています。

給水所の開設
・時間:午前8時半~午後4時
・場所:市役所榛原庁舎 水道課裏側

罹災証明書および被災届出証明書の受付
・時間:午前9時から午後5時
・場所:さざんかふれあいホール

携帯電話の充電場所
・時間:午前9時~午後5時
・場所:榛原文化センター内、細江コミュニティセンター、坂部区民センター

ブルーシートの配布
・時間:午前9時~午後5時
・場所:市役所榛原庁舎 1階駐車場、細江コミュニティセンター

災害ごみの仮置き場
・時間:午前9時~正午、午後1時~午後4時
・場所:ミニストップ牧之原インター店 東側の空き地

詳しくは市のホームページを確認してください。

清水海上保安部 巡視船おきつによる被災者への支援
・給水:※容器持参 飲料水ではありません
・携帯電話充電
・洗濯:※洗剤は持参 乾燥はできません
・シャワー:※シャンプーなどは持参
・時間:午前9時~正午、午後1時~午後5時
・場所:大井川港公共東岸壁

クーリングシェルター
・榛原総合病院などに臨時に開設