6日は原爆で亡くなった人を追悼し平和を祈る「山口のヒロシマデー」です。原爆投下から80年、山口県山口市で51回目の式典が行われました。
「山口原爆死没者追悼・平和記念式典」には、被爆者やその家族などおよそ100人が参列しました。
被爆者代表 県原爆被害者団体協議会 林三代子 会長
「私たちは世界で初めての核兵器の被害者として、核のない平和な世界を願い、二度と被爆者をつくるなと、より一層訴え続けていかなければなりません」
会場の共同墓地の一画で、被爆した軍人らの遺骨が1973年9月6日に見つかったことで、慰霊碑が建てられました。以来、9月6日は「山口のヒロシマデー」として、県内の原爆死没者を追悼し、核兵器廃絶と平和の大切さを呼びかける日となりました。
式典は、毎年この日に県原爆被害者支援センターゆだ苑が行っていて、今年で51回目です。
山口市原爆被害者の会 永野和代 会長
「80年前の広島、長崎の実情をしっかり心に留めてもらって、決してこういうことが二度と起きないように若い方に分かってほしい」
この1年間に申し出のあった、亡くなった3人の名前が新たに原爆死没者名簿に記載され、碑に納められました。
県内で被爆者手帳を持っている人は1377人で、去年から138人減りました。平均年齢は87.5歳です。
参列者は花を手向けて平和への祈りをささげました。