米津龍一気象予報士:

台風15号の影響での大雨で様々なところで影響が出ました。
きょうは甲府、さらに笛吹市、南部町に大雨警報が。笛吹市には洪水警報も発表されました。
台風によってこれまで降った雨の量を見ていきます。

きょう5日午後4時までの24時間で降った雨の量です。特に多かったのが南部、山中湖、上野原で150mm以上の雨となりました。
甲府は88.5mmと一見して少なく見えますが、実は平年の9月に降る雨の半月分の雨がたった1日で降った計算です。
現在大雨注意報が発表されている場所が峡東と東部でまだ残っています。
これは「これから大雨になる」ということではなく、「あと数時間は土砂災害に注意してください」という意味合いですので、念のため山や崖の近くにむやみに近づかないようにしてください。

そして現在の台風の状況はというと、もう抜けつつあります。今は千葉県の鴨川市付近にある状況ですが今後進路を東寄りに進んでいきます。

白色の部分は雲でして、一部台風による雲は残っていますが、山梨県の西側には雲が全くない状況です。天気は西から変わってきますので、これから晴れの天気が近づいてくる形になります。
この週末のお天気ポイントはこちらです。

晴れて猛暑が復活します。

天気図を見ていきます。まずあす土曜日です。
高気圧に覆われますので、各地で晴れの天気となります。

あさって日曜日も同じように高気圧に覆われて、天気の崩れはありません。
あすよりもあさっての方が気温が上がりやすい予想となっています。

それはなぜかというと、山梨の北に低気圧や前線があります。風は水と同じように気圧の高いところから低いところへと流れます。ですから南から北に向かって暖かい空気が流れ込みやすい状況なんです。これによって、あさっての方が暑くなる見通しです。

予想最高気温と熱中症の危険度を見ていきます。
まず、甲府はきょうと比べて9℃も高い36℃を予想しています。勝沼も3日ぶりの猛暑日となります。
南部は33℃ですが熱中症の危険度は一番高い状況。これは熱中症というのは、気温だけじゃなくて湿度も加味されるからです。
ですから南部は南からの風、湿った風を受けやすいので気温が低くても熱中症の危険度が高いんです。
あさって日曜日は、勝沼が37℃予想、大月で35℃の猛暑日となる見込みで、あさっての方が熱中症の危険度が高くなります。
これは高齢者の方が部屋の中で安静にしていても熱中症のリスクが高いということを表しますので、秋に入りましたがエアコンを迷わず使うようにお願いします。
<10月上旬までの1か月予報などは動画をご覧ください>