アメリカ南部・フロリダ州は、就学児向けを含むすべてのワクチン接種の義務を廃止する方針だと発表しました。

フロリダ州 ラダポ公衆衛生長官
「私たちはこの制度を終わらせるべきで、正しいことです。フロリダ州が全米で初となるのは素晴らしいことです」

CBSテレビなどによりますと、フロリダ州のラダポ長官は3日、「政府は市民に対し、“体に何を入れるか”を命じる権利はない」などとして、ワクチン接種の義務を廃止する方針だと表明しました。

現在、フロリダ州では就学の条件として、はしかやおたふく風邪などのワクチン接種が義務付けられています。

トランプ大統領はワクチンに懐疑的なロバート・ケネディ・ジュニア氏を厚生長官に起用し、「MAHA」=アメリカを再び健康にとの取組みを推進。

共和党のデサンティス州知事は州に「MAHA委員会」を発足させ、ワクチン接種義務の根拠となる州法の改正を目指すと説明しました。

WHO=世界保健機関は、予防接種によって過去50年間で少なくとも1億5000万人の命が救われたと発表していて、民主党議員らは今回の発表に反発しています。