アメリカ海兵隊の新型兵器である短距離防空システム「MADIS(マディス)」と、地対艦ミサイル「NMESIS(ネメシス)」がことし7月、金武町のキャンプハンセンに配備されていたことがアメリカ軍への取材で分かりました。

アメリカ海兵隊によりますと、ことし7月、新型の短距離防空システム「MADIS」が金武町のキャンプハンセンに配備されました。

MADISは無人機を含む航空機による低高度の攻撃に対して電磁攻撃と実弾攻撃が可能な防空システムです。

またことし7月、新型の無人地対艦ミサイル「NMESIS」もキャンプハンセンに配備されていて、アメリカ海兵隊は海洋進出の動きを強める中国を念頭に、離島防衛を想定して県内での新たな兵器の配備を進めています。

今回のMADISとNMESISの県内配備はどちらも国内初で、既にキャンプハンセンなどの訓練で使用されています。

配備からおよそ2か月が経っていますが、これまでにアメリカ軍や沖縄防衛局から県に情報提供はなく、県は防衛局に情報提供を求め今後の対応を検討しています。

また、MADISとNMESISは今月実施される日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」で石垣島に展開される予定で、市民などから懸念する声が上がっています。