今月13日に開幕する東京世界陸上の日本代表が、2日、発表されましたが、そのうちの2人が宮崎でキャンプを行っています。

100メートルなどに出場するサニブラウン アブデル・ハキーム選手と走り幅跳びの橋岡優輝選手です。

サニブラウン選手は、6月に宮崎でトレーニングし、その後、日本選手権に出場。いったん本拠地のアメリカで調整していましたが、今回、世界陸上に向けた最終調整の場に再び宮崎を選んでくれました。

しかも、今回は同じコーチに教わっているなどの縁で、橋岡選手も誘って、2人で世界陸上に向けた総仕上げを行います。

1日に宮崎入りした2人は、その日のうちに宮崎の子どもたちとの交流を行い、そして、2日から本格的にトレーニングを始動させています。

1日から宮崎でトレーニングキャンプをスタートした短距離のサニブラウン アブデル・ハキーム選手と走り幅跳びの橋岡優輝選手。

サニブラウン選手は、今年6月に続いて2回目の宮崎キャンプです。

1日は地元の子どもたちとの交流会が開かれ、子どもたちからは次々に質問が。

(小学生)
「大会前のルーティーンはどういうものですか?」
(橋岡優輝選手)
「左足からスパイクを履くこと。ごく簡単なことを1つだけ決めてやってます」

(小学生)
「どんな努力をしてここまでたどり着いたんですか?」
(サニブラウン選手)
「いろんな経験をした結果、今の自分があると思うので、いちばん大事なのは頑張ることもそうだけど、いっぱい色んなことを経験して、失敗しても『次、どうしたら失敗しないんだろう』ということを考えて進んでいけば、人間は成長できると思うので、いろいろやりたいこと、試したいこと、どんどんチャレンジしていってほしい」

そして、サイン入りの景品をかけたじゃんけん大会も開かれました。

(タオルをもらった財部羽叶さん)
「びっくりしてこんなことあるんだなと思った。サニブラウン選手みたいに速く走れるようになりたい」
(サニブラウン選手から靴をもらった黒木勇太さん)
「この靴を履くまで陸上を頑張って、この靴で大会で優勝したい」

(サニブラウン選手)
「世界陸上9月13日から始まるので、みんなの前でかっこいい姿見せられるように頑張ろうと思うので、応援よろしくお願いします」

そして、2日。

(山崎直人記者)
「都城市山之口町のクロキリスタジアムです。サニブラウン選手、橋岡選手、11日後に開幕する世界陸上に向けて、都城での1週間のトレーニングキャンプがスタートしました」

2日のサニブラウン選手は主にスタートを練習。
橋岡選手は2日は砂場は使わず、助走の確認などで汗を流しました。

(サニブラウン アブデル・ハキーム選手)
「地元(宮崎)の方々がものすごいウェルカムで歓迎してくれますし、きのう、子どもたちと触れ合うのもすごく楽しかったですし、地域ぐるみでスポーツというものに対する思いが全然違うなというのを前回来た時に1番思いましたし、施設もそうですし、アスリートとしてはものすごいありがたい、ものすごい良い環境を整えてくれるので」

(橋岡優輝選手)
「海外(の大会)だと、何日か前に入ってしっかり気分が出来上がって試合に入っていくという流れだったが、日本の大会だと、そこが少しスイッチの切り替えがなあなあになりかける部分もあるので、こういった良い環境でしっかり合宿をすることがスイッチの切り替えにもなる」

2人のトレーニングキャンプは今月8日までクロキリスタジアムで行われ、最終日の8日は一般公開されます。

そして、2日に発表された世界陸上の代表メンバーには宮崎県関係選手も出場します。

200メートルに宮崎工業高校出身の水久保 漱至選手(宮崎県スポーツ協会)、1万メートルに葛西 潤選手(旭化成)、35キロ競歩に川野将虎選手(旭化成)が日本代表に選出されています。

サニブラウン選手、橋岡選手、そして、宮崎県勢の活躍を期待しましょう。

※MRTテレビ「Check!」9月2日(火)放送分から