2023年、福岡県篠栗町で制御困難なスピードを出して車を横転させ、乗っていた10代の少女2人を死傷させたとされる男の裁判で、男は起訴内容を一部否認しました。

危険運転致死傷の罪に問われているのは、飯塚市の無職、池田力被告です。

起訴状などによりますと、池田被告は2023年11月、篠栗町の峠道で制御困難なスピードで軽乗用車を運転していた際、カーブを曲がりきれずに横転。助手席に乗っていた高校生の坪倉庵李さんを死亡させ、後部座席の16歳の少女にもけがをさせたとされています。

2日の初公判で池田被告は、起訴内容のうち、制御困難な速度で運転し車を横転させたことなどに対し、「違います」と否認しました。

このあと検察側は「現場はヘアピンカーブで、被告は平均時速2倍以上の時速45キロのスピードで走っていた」などと主張。

一方で弁護側は「死傷した2人は当時、車の窓枠に腰をかけて身を乗り出す“箱乗り”をしていて、横転はそれが原因となった」などと主張しました。

判決は9月22日に言い渡される予定です。