中国で開かれていた上海協力機構の首脳会議が閉幕しました。ロシアやインドの首脳も出席するなか、会議はアメリカを強く意識したものとなりました。
20か国を超える国の首脳が集まるなか、中国が打ち出したのは、アメリカのトランプ政権が全面に出す「アメリカ第一主義」や「保護主義」に反対するというメッセージでした。
習近平国家主席は演説で「上海協力機構は、多国間の貿易体制を支持する」とし、アメリカに対抗する姿勢を明確にしました。
中国 習近平 国家主席
「(上海協力機構の)国際的な影響力は日増しに高まっている」
さらに、加盟国に対し、今年中におよそ400億円の無償援助を約束するなど、中国の存在感を誇示しました。
各国首脳が署名した「天津宣言」には、▼イスラエルとアメリカがイランを攻撃したことに対する強い非難や▼他国の内政干渉への反対など、こちらもアメリカを意識した文言が盛り込まれています。
閉幕後も中国の首脳外交は続き、習主席はきょう、プーチン大統領と会談。
また、北朝鮮の金正恩総書記とも会談する見通しで、両国との結束を確認するとともにアメリカ主導とは異なる、自らに有利な国際秩序をつくりたい思惑があります。
注目の記事
愛媛県民は「を」を「WO」と発音? 47都道府県調査で見えた驚きの「常識」

「米はあるのに、なぜ高い?」業者の倉庫に眠る新米 品薄への恐怖が招いた“集荷競争”が「高止まり続く要因に」

大阪王将 ドーナツ業界に進出「ぎょーナツ」餃子味、麻婆豆腐味って? 異業種が参入するワケ【Nスタ解説】

1枚500円なのに交換は440円分…農水大臣が「おこめ券」にこだわる理由、百貨店商品券との違い【Nスタ解説】

「武蔵が沈んだ…」部下を思い、涙した初代砲術長・永橋爲茂 戦後なぜ、家族を残し一人島で暮らしたのか #きおくをつなごう #戦争の記憶

「BYD」「テスラ」米中2大EVメーカーが北海道進出《なぜ?》「北海道はブルーオーシャン」寒冷地でEVは普及するのか「ノルウェーでは93%のEV浸透」









