青森県五所川原市と中泊町を結ぶ「津軽鉄道」では、毎年9月1日から列車にスズムシの鳴き声が響く「鈴虫列車」を運行します。
ただ、2025年は暑さの影響か“異変”が見られています。
津軽鉄道では、1986年から「鈴虫列車」を運行しています。スズムシは、鉄道の社員が飼育して例年500匹ほどが誕生します。
ただ、2025年は暑さが厳しかった影響か繁殖がうまく行かず、八戸市の市民団体「すず虫とキリギリスを愛する会」の協力で100匹ほど用意でき、なんとか運行にこぎつけました。
元気なスズムシを選んで“乗車勤務”となりますが、運行初日の今日は涼しげな鳴き声を奏でることがありませんでした。
津軽半島観光アテンダント 平山菜桜さん
「朝から乗車しているが、今のところは鳴き声が聞こえない。鈴虫は朝晩に良く鳴くので、日中はあまり鳴いてくれないが、たまには元気に鳴く時間帯があるので、その時間を狙って来て下さい」
岩木山を背景に黄金色に染まり始めた田園地帯を走る車内には、1日は涼し気なスズムシの鳴き声は聞かれませんでしたが、乗客たちに秋の訪れを告げていました。
また、津軽五所川原駅の北側には約200mに渡り地元の有志たちが植えた「キバナコスモス」が鮮やかなオレンジ色の花を咲かせていてます。
津軽半島観光アテンダント 平山菜桜さん
「稲穂の黄色い絨毯になってきているが、これからもっと紅葉を楽しむことが出来るので、津軽鉄道に乗車してほしい」
津軽鉄道の秋の風物詩「鈴虫列車」は、10月中旬まで運行される予定です