長野県中野市で2023年、4人が殺害された立てこもり事件で、被告の弁護側は、犯行当時、「心神耗弱」の状態だったと裁判で主張する方針であることがわかりました。

事件現場


中野市の青木政憲被告34歳は、2023年5月、女性2人をナイフで殺害したうえ、駆け付けた警察官2人を猟銃で殺害した罪などに問われています。

3月から続いてきた公判前整理手続きが1日に終わり、裁判の争点は青木被告の「責任能力」となります。

関係者によりますと、弁護側は心神耗弱の状態にあったなどと主張し、減刑を求める方針です。

一方、検察側は犯行に精神疾患の影響はないとして、死刑を視野に重い刑を求刑する見通しです。

裁判員裁判は9月4日から始まり、青木被告の精神鑑定を行った医師をはじめ、被告の両親や警察官などおよそ10人が出廷します。

審理は予備日を含め12日間行われ、9月26日に結審、判決は10月14日に言い渡される予定です。