県内有数の観光地、宮崎市青島で南海トラフ巨大地震に備えた動きです。
宿泊客と従業員を守るため、青島地区の宿泊施設が避難場所までの道路上に、夜でも確認できる避難誘導の標識を設置しました。
(三浦功将記者)
「海が目の前の宮崎市青島。路上には至るところに、ああいった標識が設置されています。その標識、どんなものか見てみますと、津波避難を示すピクトブラムに、そして高台までの距離が記されています」
標識を設置したのは、宮崎市の「青島フィッシャーマンズ・ビーチサイドホステル&スパ」を運営する「マエムラ」です。
(青島フィッシャーマンズ・ビーチサイドホステル&スパ 石井健一総支配人)「まずお客様に逃げてもらうにはどうするべきなのか。ということをいろいろ協議した次第。全員で逃げるという行動を取るということを最大限行っていきたいと考えている」
設置のきっかけは、今年1月に発生した地震です。
1月13日の夜間に発生した最大震度5強の地震では、宿泊客の半数が避難せず、従業員も避難行動に移れませんでした。
このため、マエムラは宮崎市と話し合い、宿泊施設から津波避難の高台までのおよそ460メートルの間に11個の誘導標識を設置。
蓄光式のため、街灯が少ない夜間も避難ルートを示すことができます。
さらに、宮崎河川国道事務所と協議して、先月29日までに避難階段にチューブライトも設置しました。
標識とライトの設置費用は合わせておよそ600万円で、民間企業が自費で設置するのは、全国でも初めてだということです。
(青島フィッシャーマンズ・ビーチサイドホステル&スパ 石井健一総支配人)「お客様の安心・安全はもちろんだが、スタッフの命も守るという行動を取っていかなければいけないと考えている」
マエムラは今後、地域住民や事業者と一緒に、夜間の避難訓練の実施を検討したいとしています。
この宿泊施設では、去年8月に起きた最大震度6弱の地震を機に、高台までの経路を示す地図を客室に設置していました。
さらに、今年1月の地震を受けて、避難を促す自動放送と自家発電の設備も導入したということです。
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