宮城県多賀城市で開かれている貴重な土偶などの展覧会「世界遺産縄文」では9月2日から、国宝に指定されている土偶「縄文の女神」が展示されます。1日は展示に向けた準備が行われました。
多賀城市の東北歴史博物館には1日、山形県立博物館から国宝の「縄文の女神」が運び込まれ展示室に設置されました。

山形県舟形町の西ノ前遺跡から出土したこの土偶は、妊婦を表現したとみられ、胸や尻を強調させた姿が特徴です。高さは45センチあり、完全な形のまま出土した土偶としては国内最大です。

東北歴史博物館 山田凜太郎技師:
「これだけ大きく壊さないように作ったのは、相当な技術を持っていたということになるし、それだけ何らかの強い祈りを込めたかったのでは」

「縄文の女神」をはじめ、貴重な土偶や縄文土器などおよそ420点が展示されている「世界遺産縄文」展は、9月15日まで開催されています。