きょうから中国で上海協力機構の首脳会議が開催されます。会議に出席するインドのモディ首相ら各国の要人が、続々と到着しています。
記者
「こちらの会場で2日間にわたって首脳会議が開かれます」
上海協力機構は2001年に中国とロシアが主導して設立した国際機関で、首脳会議は中国の天津できょうから2日間開かれます。
ロシアのプーチン大統領やインドのモディ首相、イランのペゼシュキアン大統領ら20か国以上の首脳と、国連など10の国際機関の代表が出席する予定です。
首脳会議では習近平国家主席が世界反ファシズム戦争勝利80年の声明を発表するほか、共同宣言を取りまとめる見通しです。
開幕に先立ち、習近平国家主席はきのう、国連のグテーレス事務総長と会談しました。会談で、習主席は「中国は国連安保理の常任理事国として常に歴史の正しい側に立ち、真の多国間主義を維持してきた」と第二次世界大戦の戦勝国の立場を強調。国連や国際協調主義から距離を置くアメリカのトランプ政権を念頭に、「中国は国連が中核的な役割を果たすことを支持し、ともに世界の平和と発展に責任を担っていく」と述べ、国際秩序を維持するために積極的な役割を果たすことに意欲を示しました。
これに対して、グテーレス事務総長は「中国は多国間主義を守る基礎となっている」として、中国の役割に期待感を示しました。
習主席はきのうに続ききょうも各国と二国間会談を行う予定で、トランプ政権との対立を深めるインドや核開発をめぐり欧米と対立するイランとの会談でどのようなメッセージを発信するのか注目されます。
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