神奈川県横浜市の化学機械メーカー「大川原化工機」をめぐる、えん罪事件の検証結果を踏まえ、最高検はきょう(29日)、保釈請求に適切に対応するため、被告の健康状態を的確に把握することなどを求める通知を全国の地検と高検に出しました。
「大川原化工機」をめぐる、えん罪事件では、社長とともに逮捕・起訴された元顧問・相嶋静夫さん(当時72)が勾留中に見つかった胃がんが原因で亡くなりました。
弁護側は8回にわたり相嶋さんの保釈を請求しましたが、東京地検は、その都度、反対し、東京地裁も認めませんでした。
一連の事件を検証してきた最高検が今月(8月)7日に公表した報告書では、勾留中の相嶋さんらの保釈請求に対して検察官が一貫して反対意見を述べたことについて、「病状を的確に把握し、あえて反対意見を述べないなどの柔軟な対応を取ることが相当であった」と結論づけています。
この報告書を踏まえて、最高検はきょう、保釈請求に適切に対応するため、被告の健康状態を的確に把握することなどを求める通知を全国の地検と高検に出しました。
通知では、「被告の健康状態を的確に把握した上で、保釈の必要性・相当性について、具体的に検討する必要がある」としています。
特に、がんなど重篤な病気の疑いがある場合は、拘置所などと積極的に情報を共有し、「医療措置の確保に支障が生じないよう適切に対応すること」を求めました。
注目の記事
20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

「拾った小石で竹に落書き」「立ち入り禁止エリアに侵入」京都の人気スポット・竹林の小径で迷惑行為が深刻化...記者の直撃にも悪びれないインバウンド客たち 地元商店街からも嘆き「本当にやめてもらいたい」

【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」だまされたふり続けると“事情聴取”も…【特殊詐欺手口の全貌】

爆買いした戦闘機、その後どうなった? 膨張する“防衛費”国民生活への影響は【報道特集】









