米津龍一気象予報士:

あすのお天気ポイントはこちらです。

40℃に迫る危険な暑さとなります。8月ももう終わりなんですが。

なぜそうなるのかという要因は代表して3つあります。

まず一つ目の要因は高気圧に覆われることで、この高気圧が地上だけじゃなくて上空高いところにもあって、暖かい空気がギュッと圧縮されている感じなんです。

さらに高気圧は時計回りに風が吹きます。ですからあすは西回りで暖かい空気が入りやすい。これが二つ目の要因です。

これに加えて三つ目は、西回りで風が吹いてくるとなると山梨県の地形上、西側に南アルプスの山があるんです。それで乾いた熱風がこの山を越えて吹き降りるフェーン現象、これによって40℃に迫る暑さとなります。

あさってはどうなるかというと、あさっても高気圧に覆われて晴れます。

そして日曜日は風向きが南から入ってくる形となりますので、雲のもととなる暖かく湿った空気も一緒に運んでくるんです。
ただ、あすほどではないですが危険な暑さが続く見通しです。

湿った空気が入ってくるので、前線が途切れてる形となっているんですが、これは潜在的には繋がっていまして、ここに向かって湿った空気が流れてきますから、午後は変わりやすい天気となり、局地的に雷雨のおそれがあります。

気温が実際どうなるかを見ていきます。

まずあす土曜日。甲府、勝沼は最高気温が39℃まで上がる予想です。さらに大月も38℃まで上がる予想で、標高の高い北杜市の大泉では36℃予想です。
北杜市大泉で36℃を記録するとなると、これまで大泉では4回猛暑日が記録されていますが、きょうの時点で過去最多タイなんです。
あす記録されれば過去最多となる見込みです。

さらにあさって日曜日も、甲府は38℃と体温を超える危険な暑さとなりまして、熱中症は一番上の危険レベル、これは高齢者の方が部屋の中で安静にしていても熱中症のリスクがあります。

この甲府であす39℃、あさって38℃は、実は記録的な暑さということになりそうなんです。

8月下旬の甲府の最高気温ランキング、観測131年の歴史の中でトップ5を挙げていますが、実は先週の日曜日が38.8℃で一番気温が高かったんです。
あすは39℃。つまりあすは131年の歴史の中で最も高い気温となる可能性があります。いつも以上に熱中症対策が必要です。

この暑さが一体いつまで続くのか・・・

<詳しくは動画をご覧ください>