太平洋戦争の激戦地パラオ共和国で撮影された戦闘機や慰霊碑などの戦跡の写真展が高知市で開かれています。

写真展は、高知市のアマチュア写真家南和(みなみ・かのう)さんが40年にわたりパラオ共和国で撮影してきた太平洋戦争の戦跡の写真60点が展示されています。

現地では戦闘機や戦車が海や森の中に放置されていて、今では朽ちてしまい、撮影できないものも多くあるといいます。

写真は遺族会に寄付されることになっていて、29日は高知県出身の林惠子さんにパラオ共和国に出兵した父が乗っていた船の写真が譲り渡されました。

船はアメリカ軍の攻撃で沈没しましたが、林さんの父は何とか助かり帰国したといいます。

(林惠子さん)
「ひとり、またひとり、声がなく死んでいった。でも必死に生きようと父はしたんでしょうね。父親が生きて帰ってきて私が生まれ、私がいるから子や孫が生まれた。命の尊さは絶対伝えるべき」

写真展は高知市のかるぽーとで31日まで開かれています。