防衛省は、日本の南西地域の防衛力強化に向け、国産の長射程ミサイル「スタンド・オフ・ミサイル」の配備計画を発表しました。
計画には、宮崎県えびの市のえびの駐屯地も含まれ、来年度、配備される予定になっています。
「スタンド・オフ・ミサイル」は、敵の射程圏外から攻撃できる長射程ミサイルで、隊員の安全を確保しつつ、侵攻部隊に対処することが可能となっています。
防衛省は、日本の南西地域の防衛力強化のため、国産の「スタンド・オフ・ミサイル」の開発を進めていて、来年度、えびの駐屯地に運用部隊を新編して配備する計画を発表しました。
配備されるのは、スタンド・オフ・ミサイルのうち、音速を超える速度で滑空する「島しょ防衛用高速滑空弾」で、防衛省は、去年と今年、アメリカで発射試験を行い、正常な飛翔を確認したということです。
防衛省は、配備先にえびの駐屯地を選んだ理由として「整備基盤を鑑み、特化部隊の中で総合的に検討した結果」としています。
(中谷 元 防衛大臣)
「わが国に侵攻をしようとする相手に対して、艦艇や上陸部隊等による侵攻が確実に阻止をされるという認識をさせるということが必要でありまして、わが国への武力攻撃そのものの可能性、これが低下をさせることが可能になってまいります」
えびの市によりますと、29日は九州防衛局の担当者が市役所を訪れ、村岡市長らに配備計画について説明したということです。
今回の配備計画を受け、村岡市長は「今後も情報を公開しながら、安全な運営に努めてもらいたい。市としても市民の安全な暮らしを守るため自衛隊と協力を続けていきたい」とコメントしています。
一方、県に対しては、九州防衛局から文書と電話で説明があったということです。
スタンド・オフ・ミサイルは、今年度以降、熊本県や静岡県などの陸上自衛隊の駐屯地にも配備される予定です。
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