イギリス、フランス、ドイツの3か国は、国連の安全保障理事会に対し、イランが核合意に違反していると通知し、制裁を復活させる手続きを開始しました。
イギリス、フランス、ドイツの3か国の外相は28日、共同声明を出し、国連安保理に対し、イランがウラン濃縮活動などを続け、核合意に違反していると通知したと明らかにしました。
30日間の審議期間で制裁解除を延長する決議が採択されなければ、核合意で解除されていた制裁をすべて復活させる「スナップバック」が発動されます。
3か国は共同声明で「イランが合意を順守するためのあらゆる外交努力を続ける」としていて、制裁復活までの30日間でイランの譲歩を引き出したい考えです。
制裁を復活させる手続きが開始されたことを受け、イランの国連代表部は「深刻な結果を招くスナップバックを発動するか重大な局面にいる」とSNSに投稿しました。
アメリカのルビオ国務長官は、声明で「3か国がイランの核合意への重大な不履行を明確に示してくれた」と歓迎。「平和的かつ永続的な解決を促進するため、イランと直接交渉する用意がある」としています。
関係者によりますと、国連安保理は29日午前にも非公開で緊急会合を開く方針で、制裁の復活をめぐる議論が行われる予定です。
こうしたなか、イラン外務省は28日、「違法な通知を断固として拒否し、最も強い言葉で非難する」との声明を出しました。
そのうえで、イランとIAEA=国際原子力機関で行われている対話のプロセスを「著しく損なう」とし、今回の措置について「適切な対応がとられるだろう」などと反発しました。
注目の記事
初詣にまで物価高の波が… お守りやおみくじの“値上げ”相次ぐ

びわ湖の水位「-71cm」で“道”や“石垣”現れる 漁師たちは大打撃「次世代が漁をしていけるのかが一番問題」県などに改善求める声

「地域の宝」守りたい 部活動の地域移行が活発化も…全国大会32回出場”名門”マーチングバンドも資金調達に苦戦 富山

「私、見えますか?」画面に現れた制服の男…記者が“ニセ警察官”とLINEビデオ通話で直接対決 その結末は…【後編】

忘年会「参加したい」若者4割の裏で…「行きたくない」50代の切実な理由 昭和を知る上司世代の“ハラスメント”恐怖

「風邪薬」をジュースやスポーツドリンクなどで飲んでも大丈夫? 子供にアイスを混ぜた薬をあげてもいいの?【薬剤師に確認してみた】









