海外からも参入 今後「AI」どう生かす?

こうした日本のおもちゃ市場にここ数年、積極的に参入している国があります。

今回の展示会に出展している海外企業は92社。そのうちの約8割(74社)が中国企業です。過去最大の出展数だということです。

2025年、初めて出展した企業は…

今回初出店の中国企業の担当者
「日本市場には前から参入したいと思っていました。チャンスとチャレンジは隣り合わせです。チャンスがあるということは競争があって、競争があるということはチャンスがある」

今後のおもちゃ市場については…

一般社団法人 日本玩具協会 佐藤明宏 常任理事
「AI技術をおもちゃ業界として、どう生かすかというのは、テーマとしてこれからもっと活発になっていくと思う」

「キダルト層」を注目するワケ

藤森祥平キャスター:
時代とともに、おもちゃも変わっています。

▼仮面ライダー「変身ベルト DXゼッツドライバー(バンダイ・6930円)」は、「腰巻き」ではなく「肩がけ」です。

▼「すみっコぐらし プリントデジカメ(アガツマ・10780円)」
撮影後すぐに印刷されるもので、カラーではなく白黒でレトロなアナログ感を出していることが、中学生ぐらいまでのα世代に刺さっているといいます。

▼「シルバニアファミリー 赤ちゃんコレクション -赤ちゃん工作だいすきシリーズ-(エポック社・1個750円)」
年間100万個以上売れたということです。

なぜ売れたのかわかりますか?

クイズプレーヤー 伊沢拓司さん:
赤ちゃんコレクションなので、昔を懐かしむ大人が買っている?

藤森キャスター:
おそらく、そういう点もあるでしょう。

中身が見えない袋に入れて販売しているという点、いかがですか。

小川彩佳キャスター:
ガチャガチャ感がありますね。

幼少期にシルバニアファミリーで遊んでいましたが、子どものころは高価で手が届かないものでした。

今は、手軽に手に入って楽しめるという、わくわく感もありますね。

藤森キャスター:
日本玩具協会としては、何が入っているかわからないドキドキ・わくわく感が「キダルト層」を引き付けているとみているといいます。

また、シルバニアファミリーを販売しているエポック社は、「子どもの頃に買ってもらえなかった経験から、大人になって“大人買い”する人もいるのではないか」としています。

伊沢拓司さん:
今は動画メディアで広まっていきます。SNSなどでは細分化されているものや、ビジュアライズされているものが伸びるので、おもちゃはぴったりなんですよね。

それぞれの趣味が認められる世界で、「大人も遊んでいい」というマインドの変化が起こったのは、大きかったかなと思います。

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〈プロフィール〉
伊沢拓司さん
株式会社QuizKnock CEO
クイズプレーヤーとして活躍中