28日に開幕した「東京おもちゃショー」。実はいま、おもちゃ市場は少子化にもかかわらず、盛り上がりを見せています。2023年度には市場規模が初めて1兆円を突破。拡大が続くその理由とは…カギを握るのは「キダルト」です。
大人を取り込め!玩具市場拡大のカギは「キダルト」
「東京おもちゃショー2025」の会場には、発売から半世紀の歴代“黒ひげ”が並びました。

喜入友浩キャスター
「今年で50周年を迎え、飛んだら“勝ち”にルールが変わりました。おもちゃも変化を続けています」
今後、どんなおもちゃが売れるのか。それをこの場で見定めることができます。
28日から都内で開催されている国内最大規模のおもちゃの展示会「東京おもちゃショー2025」。
2025年は、国内外210社が約3万5000点の商品を出展しています。

国内のおもちゃ市場は、2023年度に初めて1兆円を突破。少子化にもかかわらず拡大が続いています。

なぜ今、おもちゃ市場は成長し続けているのでしょうか。キーワードは「キダルト」と「インバウンド」です。
世界でも爆発的にヒットした、育成ゲーム「たまごっち」には懐かしい機能が…

喜入友浩キャスター
「約20年ぶりに、直接端末をくっつけて行う通信機能が復活したそうです」

「キダルト」とは、キッズ(子ども)とアダルト(大人)を組み合わせた造語で、子ども心を持つ大人を示します。
また、「インバウンド」需要も市場の成長に大きく貢献しているということです。
バンダイ「たまごっち」企画・開発担当者
「たまごっち自体、海外市場のシェアも非常に大きいが、日本国内でも海外の方に購入いただくシェアの大きさは年々伸びていると思う」
メーカー各社は「キダルト層」向けの商品の開発に力を入れています。
喜入友浩キャスター
「大人が食い入るように見つめていたのが、映画『バックトゥーザフューチャー パート3』に登場するタイムトレイン。精巧に再現されています。値段は5万9400円と、テーマも価格も大人をターゲットにしたもののようです」

世代を超えて多くの人から愛されている「リカちゃん」。2024年、発売された大人向けの商品は、リカちゃん全体の売り上げを前の年の6倍に押し上げました。

タカラトミー「リカちゃん」開発担当者
「通常のリカちゃんと違う部分が、関節の多さっていうので。洋服を着せてポージングをとらせて写真を撮る。そしてSNSにあげるという”リカ活”が流行っている。そういった遊び方を大人がしている」














