米の価格高騰で消費者の米離れが懸念される中、長崎県産米の消費拡大につなげようと28日、生産者の代表らが、知事に新米を贈呈し、ことしの出来を報告しました。

長崎県JAグループから知事に贈呈された諫早市森山産の「コシヒカリ」と壱岐産「つや姫」の新米です。ことしの早期米の生育は順調で品質も良いということです。

28日は、各地域の組合長らが、生産コストの高騰や、米農家の減少、気温の上昇に伴い栽培が難しくなっていることなどを知事に報告し、対策や消費者への理解を求めました。

全農長崎県本部 運営委員会 苑田康治会長:
「生産につきましても費用コストが高止まりしている状況でなかなか手取りが増えずに後継者が育ってきておりません。今年の価格で暴落するようであればですね、やはり(米農家の減少に)拍車をかけるのかなと思います。そのへんをぜひ消費者の皆さん方にもご理解をいただきたいと思います」

来月下旬からは普通米の収穫期に入る長崎県産米。県では、SNSなどを通じて県産の新米の美味しさをPRすることにしています。