厳しい猛暑と雨不足でコメの生育が心配されてきた長野県飯山市で、稲刈りが始まりました。例年にない異例の早さです。


飯山市外様地区で、およそ100ヘクタールの田んぼを持つ農業生産法人の代表=宮本晴男さん。

きょう(28日)が早生品種=つきあかりの稲刈り初日です。

とざま 宮本晴男社長:「この日(稲刈り)が我々にとって一番、やった!という日」


7月下旬、田んぼの土は乾き、白くひび割れてしまっていました。7月の降水量は、わずか12ミリで、平年の8パーセントでした。さらに稲の葉は黄色くなり丈も伸び悩んでいました。


8月、待ちに待ったまとまった雨が降り、乾ききっていた田んぼにも水が入りました。

迎えた今年の稲刈りは、記憶にないほどの異例の早さで始まりました。例年は9月からのスタートです。

とざま 宮本晴男社長:「8月の稲刈りは記憶にない、それだけ気温が(高かった)。早い、本当にびっくりしました」

今年ほど、稲刈り時期の見極めが重要になる年はないといいます。


とざま 宮本晴男社長:「(適正な時期を)ずれると一気に胴割れ米とか、乳白とかも出るので、我々が全力をあげているのはその品種に対して、適期刈り取りの間に全部刈ってしまうという」

28日の時点では、猛暑や少雨による目に見える影響は出ていないということです。


とざま 宮本晴男社長:「飯山のコメを食べたら他のコメ食べられないという情報だけで、我々も励みになってやっています」

収穫が始まった新米は、今月31日から「道の駅花の駅千曲川」でも販売されます。