「ゴーストギア」と呼ばれる海に流出した魚網などのプラスチックごみを回収する作業が長崎県五島市で行われました。

「ゴーストギア」は海に流出した魚網や漁具などのプラスチックごみで、海の生態系や漁業資源に悪影響を与えるだけでなく船の航行を妨げる被害なども危惧されています。

ゴーストギア【提供】WWFジャパン

ゴーストギアの回収を行ったのは環境保全団体のWWFジャパンで、地元のダイバーらとともに五島市岐宿町の沖、水深8メートルの海底に引っかかっていた高さ約11メートル、幅約1メートルのゴーストギアをクレーンを装備した作業船で回収しました。

ゴーストギア【提供】WWFジャパン

絡まっていたゴミが少なかったことから最近、この海域に流れ着いたものと見られています。

WWFジャパン自然保護室 ヤップ・ミンリー博士:
「海洋生物アザラシやウミガメが(ゴーストギアに絡まって)死んでしまうこともありますし元々漁具なのでこれが水中に残っていると魚を獲り続けることになる」

ゴーストギア【提供】WWFジャパン

五島沖では大型の「ゴーストギア」が複数確認されていて、いずれも中国や韓国から流れ着いたものではないかとみられています。