宮城県名取市が、市外の介護施設に入所している2人に、高額介護サービス費合わせて66万7000円余りを誤って支給していたことがわかりました。

名取市が高額介護サービス費を誤って支給していたのは、名取市内から仙台市と神奈川県川崎市の介護施設に入所するため移住した90代の2人です。高額介護サービス費は、1か月間の介護サービスの利用者負担額の合計が上限を超えた場合、その超えた分を支給するものです。上限額を判定するため、本来であれば入所施設がある自治体に対し「課税所得額」の確認をする必要がありますが、名取市の担当者はそれぞれ確認しないまま支給を進めたということです。誤って支給した費用は合わせて66万7450円となっています。名取市は、2人の家族に謝罪して経緯を説明し返還について了承を得たと説明しています。名取市の山田司郎市長は「複数人での確認など事務見直しを行い再発防止に努めてまいります」とのコメントを発表しています。