目視だったその観測方法とは?

ところで「初霜」と「初氷」はこれまでどのような方法で観測されていたのでしょうか。

仙台市宮城野区にある仙台管区気象台では、「初霜」は敷地内にある「露場(ろじょう)」と呼ばれる場所を職員が確認。霜が降りていることを確認すると「初霜」が発表されていました。

一方、「初氷」は直径20センチ、深さ10センチの銅で作られた容器で確認していました。容器に入れた水が凍っているのを職員が確認すると「初氷」の発表となります。容器の上にはプラスチックでできた羽のようなものが設置されていますが、これは野鳥などが容器の水を飲みに来たり水浴びしに来たりすることがあるため、鳥よけのため設置していたということです。

気象台の職員たちによる地道な作業で毎年発表されていた「初霜」と「初氷」観測技術の向上と共に役目を終えたことになります。