宮城県多賀城市の東北歴史博物館で開催中の「世界遺産 縄文」では縄文時代の土偶や土器、約420点が並んでいてその展示の中から、ここを見てほしいというポイントを紹介しています。

今回は緑色の宝石「ヒスイ」です。

吸い込まれそうな美しい緑。

光を通し輝く宝石、ヒスイは密度が高く頑丈で縄文時代にはアクセサリーなど用途は様々でした。

いろんな形の玉にしたり。首飾りのようにたくさんつなげたり。

透き通る緑の宝石に縄文の人たちはどんな意味を見出していたのでしょうか。

東北歴史博物館・学芸員 小野章太郎さん
「ヒスイは透明がかった緑をしている。赤も縄文時代によく使われた色だが緑も縄文人が好んだ色でした。ヒスイを真似して緑色の石で同じように勾玉を作っているものもある」

みんなの憧れの的だったヒスイ。

新潟県西部の糸魚川周辺で取れたものが各地に流通していたと考えられていますが、見つかる遺跡は限られています。

ごく一部の特別な人だけが身に着けていたのかも?

「限定商品」や「レアもの」に憧れる気持ちは、今も昔も同じですね。