警視庁は、多摩中央警察署で65歳の男性と68歳の男性の遺体を取り違えていたことを明らかにしました。
警視庁によりますと、多摩中央警察署管内で今年5月5日と11日に、それぞれ65歳の男性と68歳の男性が自宅で死亡しているのが発見されました。遺体の腐敗が進んでいたことからDNA型の鑑定を実施し、身元を特定することにしていました。
その後、鑑定結果が先に出て身元が特定された65歳の男性の遺体を7月下旬に葬儀業者に引き渡す際、誤って68歳の男性の遺体を引き渡してしまったということです。
8月下旬に68歳の男性の鑑定結果が出て遺族に遺体を引き渡そうとしたところ、この男性の遺体がなく、取り違えに気付いたということです。
2人の遺体は、安置室を修理するため一時的に移動させるなどした際に安置室のドアにそれぞれの男性の名前を間違えて記載していたということです。
遺体には氏名などが記入されたリストバンドが付けられていましたが、65歳の男性の遺体を葬儀業者に引き渡す際、署員が安置室のドアに記載された名前だけを確認し、リストバンドなどの確認を怠っていたということです。
また、遺体の引き渡しの際に必要な警部補以上の階級の人の立ち会いが行われていませんでした。
68歳の男性の遺体は65歳の男性の遺体としてすでに火葬が終わっていて、警視庁はきょう、68歳の男性の遺族に謝罪したということです。
警視庁の虻川誉刑事総務課長は「ご遺体の取り違え事案は絶対にあってはならず、改めて、ご遺族に対して心からお詫びを申し上げるとともに、今後はこの種事案の絶無を期すため、ご遺体の人定確認措置の徹底などを指導してまいります」としています。
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