自民党の総裁選の前倒し議論をめぐり、中谷防衛大臣は「総裁選を前倒す必要はない」と総裁選の前倒しに否定的な考えを示しました。

総裁選の前倒しをめぐり、自民党の選挙管理委員会では前倒しに賛成するかを確認する際、▼書面の提出を求めるほか、▼氏名を公表する方向で検討が進められています。

こうした議論に対し、中谷防衛大臣はきょうの会見で「個人の意見」と前置きしたうえで、総裁選の前倒しに否定的な考えを示しました。

中谷防衛大臣
「石破政権は非常に就任以来ですね、外交安全保障に全力を挙げておりまして、現時点において総裁選を前倒しして行うという必要は私はないというふうに思っています」

中谷大臣は「激しく厳しい国際情勢の中で外交や安全保障に影響を与えるようなことを実施する必要はない」との考えを示したうえで、アメリカとの関税交渉や日韓首脳会談などを例に挙げ、「石破政権は非常に大きな成果を与えている」と強調しました。

氏名の公表をめぐっては「選挙管理委員会でしっかり議論をして決めていただきたい」と述べるに留めました。

現職の閣僚が総裁選の前倒しに、明確に否定的な考えを示すのは初めてです。