山口県下関市の夏を締めくくる「馬関まつり」。23日と24日の2日間開かれ、多くの人でにぎわいました。
馬関まつりは、下関市の旧称「赤間関」から生まれたとされ、下関の夏のフィナーレを飾ります。
馬関まつり実行委員会 川崎望鈴 委員長
「ふるさと下関を感じてもらえる下関の風物詩です」
初日の23日は「朝鮮通信使」の行列を再現したパレードが行われました。「朝鮮通信使」は室町時代から江戸時代にかけ、国交を回復するために朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節団です。下関市と韓国の釜山市は、1976年から姉妹都市として交流していて、日韓合わせておよそ200人が市内を練り歩きました。訪れた人は使節団の華やかなパフォーマンスに拍手を送っていました。
大学生
「きょう韓国の学生さんと交流しているので、一緒に見に来ました。日韓の政治とかを除いた人間どうしの交友関係を感じられてよかったです」
韓国の大学生
「韓国人として韓国の文化が誇らしいし、もっと日韓一緒に近しくなったらいいなと思っています」
今年は日韓国交正常化60周年の節目の年。パレードの後は、前田晋太郎下関市長と安成民釜山市議会議長が親書を交わし、友好関係が今後も続いていくよう誓いました。
祭はどの会場も、イベントなどで子どもたちが楽しめるよう、工夫がされました。子どもたちが、歌やダンスを披露し、アミューズメントエリアはパルクールの体験や映像にあわせてボートの操縦ができるVRコーナーもあり、人気を集めていました。
訪れた人
「活気があってびっくりしました。芝生がきれいな公園で、店もたくさんあって、昔はこんなに賑わってなかったです」
「馬関まつりは地元の人だけでなく、外国の方も気軽に来れるからいいなあと思う」
「馬関というだけあって地元に密着した祭で、市民が楽しみにしていますね」
「楽しみなのは平家踊りですね。夕方ありますので…」
日が沈み、祭のフィナーレを飾るのは「平家踊総踊り」。「平家踊」は平家を供養する踊りが元になったといわれています。囃子方のリズムにあわせ、手を胸より上で交互に糸を繰るような動きが特徴です。
23組、およそ2千人の踊り手が迫力ある踊りを披露し、2日間のまつりを締めくくりました。














